チケット手配のプロが教えるドルトムントの定価でのチケット購入方法とシグナル・イドゥナ・パルクの徹底解説

一昔前までは、ブンデスリーガの中でバイエルン・ミュンヘンに次ぐ中堅クラブのひとつという位置づけだったのが、香川真司選手が移籍した2010-11シーズンから2連覇を果たして以来、ドイツでは不動のNo.2クラブの座に登り詰めた、ボルシア・ドルトムントですが、本拠地のシグナル・イドゥナ・パークも8万人収容というドイツ最大のキャパシティにも関わらず、2010-11シーズン以降はほぼ全試合満員が続いているため、観客動員数に関しては欧州１，２を争う状況です。

8万人という収容人数にも関わらず、ほとんどが年間席で締められており、その年間席もほとんどのサポーターが毎年更新するため、メンバー販売および一般販売に回るお席は非常に少なくなっております。

大規模のスタジアムのため、スタンド上部からはやはりピッチが遠いため試合が観えづらくなる印象です。しかしながら、ロングサイドでかつピッチに近いエリアは、ほとんどが年間席で締められているため、ロングサイドエリアのピッチに近いお席は非常に確保がしづらいのが現状です。AWAY席が入る北側のゴール裏の中のホーム側応援エリアでしたら、ピッチに近いエリアも比較的入手が容易です。

南側ゴール裏がドルトムントサポーターエリアで、全席立見自由席。ほぼすべてのサポーターが黄色いユニフォームを着用するため、通称黄色い壁と呼ばれています。こちらのお席で観戦の際は、ユニフォーム着用がマストになると思いますし、それほどドルトムントのファンではない方へはお勧めいたしません。

スタジアムの外にはミュージアムとクラブショップが併設されておりますので、観戦に行かれた際には立ち寄るとよいでしょう。

ご自身で買う場合のチケットの取り方

チケットはVVK-Start Mitgl. （メンバー販売）、VVK-Start （一般販売）、2. Markt　（キャンセル分の販売）の3種類の販売方法があります。ホームページでそれぞれの発売日などの情報が出るのでまずはそちらを確認してください。

VVK-Start Mitgl. （メンバー販売）ですが、こちらはオフィシャルメンバーのみへの販売です。オフィシャルメンバーは年会費の50ポンドを支払うことで入会できますが、ドイツの口座のない日本在住者はクレジットカード決済にしてもらうため、ドルトムントチケットオフィスとの交渉が必要になります。無事、メンバーに加入できましたら、発売日にチケットを購入します。但し2018年現在、メンバー販売のチケットは電話のみの販売です。ドイツ語のガイダンス（英語に変更はできません）を聞きながらオペレーターにつなぐ番号を押したりする必要があるので、ドイツ語が全くできない日本人では残念ですが難しいとは思います。ただし、ドイツ語ができる場合は最もチケットが最も確保しやすい方法となりますので、最有力のチケット購入方法となります。但し、やはりバイエルン・ミュンヘン戦とシャルケ戦に関しては発売後数時間以内に電話がつながるかつながらないかが勝負となりますので、この2試合のためにメンバー入会費の50ポンドを支払うのは賭けとなります。

つぎにVVK-Start （一般販売）ですが、こちらはメンバーシップに加入しなくてもチケットが、それもオンラインでも購入できます。日本からの旅行者にとっては都合が良い購入方法に思えますが、こちらの一般販売が行われるのは年間で数試合のみで、あとの試合はこちらの一般販売は行われないのが現状です。但し、運良くこの一般販売が行われる試合を観戦予定でしたら、個人でも十分チケットが確保できると思います。注意事項は、連番席を中心にチケット発売開始後数秒以内、すべてのお席が数分以内に売り切れますので、通常ドイツ時間8：30（日本時間で15：30または16：30）の発売開始時刻に必ずパソコンの前に座っている必要があることです。その時間に仕事などがある場合、チケット購入は難しいでしょう。以前はこの一般販売用に数百席の取り置き分があったのですが、後述するキャンセル分の販売が始まったためか、現在は年間で数試合を除き、メンバー販売で売っているようです。但し、VVK-Start （一般販売）の所に記載がある試合は必ず取り置き分が残されているようです。

最後に、2. Markt　（キャンセル分の販売）です。こちらもメリットとしてはメンバーシップの加入なしでオンラインでチケットが購入可能です。こちらはその試合のチケットが完売になり次第開始となり、ホームページのgeschlossenからgeöffnetになっていれば、キャンセル分のチケット販売が開始となっています。とりあえすはチケットが1枚も販売されていなくても、こまめにチェックをしていれば必ずチケットが出てきます。チケットはキャンセルが出るたびに掲載されるのではなく、ドルトムント側である程度枚数がまとまればまとめて出すという感じです。但し、キャンセル分につき、いつチケットが出てくるかはわからないので、ドルトムントの販売サイトをできればチケットオフィスの営業時間中は継続的にチェックしたほうがよいでしょう。また、こちらのキャンセル分からでは2枚以上の連番が極めて確保しにくいのも特徴です。また、バイエルン戦とシャルケ戦はこのキャンセル分の販売が行われたことは2017-18シーズン現在一度もございません。尚、このキャンセル分のチケット購入にはチケット額面価格の15％の手数料がかけられます。

殆どの試合は一般販売が行われないことから、個人で購入する場合は、一般販売が行われる数試合以外は2. Markt　一択となります。キャンセル分ですので、試合の数日前にならないとチケットが出てこないこともありますが、現状この方法しか定価でチケットを買う方法はありません。

シグナル・イドゥナ・パルク

販売価格・発売開始時期・チケット入手の成功率

スタジアムアクセス

ドルトムント中央駅からＵバーン(地下鉄)のシュタディオン(Stadion）行きに乗り終点下車、駅からは徒歩約3分ほど。ひとつ手前のWestfalenhallen駅行きに乗った場合、徒歩8分ほど。

市内公共交通無料措置について
チケットを持っていれば、試合当日の市内交通が無料です。

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