チケット手配のプロが教えるバイエルンミュンヘンの定価でのチケット購入方法とアリアンツ・アレーナの徹底解説

ドイツきってのビッグクラブ・バイエルンミュンヘンの本拠地として2005年から使用されておりますこのアリアンツ・アレーナは、それ以前に使われていた陸上トラックがあって見辛かったオリンピアシュタディオンとは打って変わって3階構造のサッカー専用スタジアムです。

7万人を収容する大規模スタジアムにも関わらず、どこに座っても非常に試合が観やすいスタジアムで、2階のロングサイドのごく一部にピッチの一部が見えづらいお席がある他は、全てクリアビューで試合を楽しめ、ピッチに影が掛かりにくい照明や臨場感がある音響などにも配慮がある徹底ぶりです。なお、観客席には屋根も完備されております。

カテゴリー5の1階席のゴール裏のみドイツの国内カップ戦とリーグ戦では全席立見自由席となりますが、国際試合やUEFA主催の試合では全席指定席となります。尚、UEFA主催の試合では名前もスポンサーの関係からフッスバル・アレーナ・ミュンヘンに変わります。

スタジアムの外観も非常に美しく、バイエルンミュンヘンの主催試合日には赤、2016-17シーズンまで1860ミュンヘンがホームに使っていた時代には1860ミュンヘン主催試合日には青、ドイツ代表戦では白く変色します。

7万人という収容人数にも関わらず、アリアンツアレナ移転後にバイエルンミュンヘンはチケット面でもドイツでは最も確保しにくいクラブとなり、現状はオフィシャルメンバーですら全員にチケットが行きわたらない程の人気を誇っております。

毎年スタンドが少しずつですが増設されておりますが、需要には全く足りていない状況で、スタンド増設は物理的に可能な限りこれからも毎年続けられると思われます。

以前のオリンピアシュタディオンでは空席が目立ち、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントのビッグクラブ相手の試合しかチケットが売り切れなかったことを考えますと隔世の感を禁じ得ませんが、やはり試合が観やすい魅力的なスタジアムを作ることこそが、集客の最も重要なポイントであることを、日本を含め他のクラブや自治体などもこの例に倣って考えてもらいたいと個人的には思います。

ご自身で買う場合のチケットの取り方

チケットはTicket-Anfragen、Online-Ticketing、Ticket-Zweitmarkt　の３つの方法で販売されます。詳しくご説明いたしますが、結論からいうと年間50ユーロを支払った上で登録されたオフィシャルメンバー以外が購入するのは非常に難しい状況です。

ドイツの銀行口座を持っていない日本在住者がオフィシャルメンバーになるのは、可能ではありますが、バイエルンのチケットオフィスにクレジットカード決済などの例外的な対応を求める必要があるため、何度もやり取りを行ったりなどかなりの労力が必要となります。また、一度メンバーになると毎年登録したクレジットカードから年会費が落ちるため、メンバーを退会するのもバイエルン側に連絡が必要です。

まずは、Ticket-Anfragen　の説明です。シーズン開始前に全試合を対象にチケット申し込みが可能です。これは前シーズンの開催中の3月くらいからオープンになりチャンピオンズリーグの試合を除き最終的に8月上旬にはリーグ戦は全試合締め切られます。まずはこちらはメンバー以外の方も申し込みが可能ですが、メンバー以外は当選する可能性はないと考えて頂いて結構です。また、たとえばすべての試合を応募してもチケットが割り当てられるのは3試合程度が上限で、もしある程度人気のある試合に行きたい場合はたくさんの試合を申し込みしないほうが良いでしょう、人気のない試合から割り当てられますので。また、システム的には何枚でも応募が可能になっておりますが、実際には1メンバー2枚が上限なので3枚以上の申込みは行ってはいけません。

つぎにOnline-Ticketingです。こちらは各試合5-14週前に始まります。ただし欠点としては発売日や発売開始時間はホームページなどで事前に告知が行われませんので、たとえばホームゲームの一つ前の試合がすでにサイトで発売になっていて、次に観たい試合の発売が行われるという場合は、バイエルンチケットオフィスの営業時間内は発売が行われないかずっとチェックをし続ける必要がありますので、時間がない方にとってはかなりの負担になると思います。運がよければたまたまチェックしたときに売り出しが開始されており購入できることもあると思いますが、人気試合だと発売後数分で売り切れになることもあるので、確実に購入したい場合は少なくとも数分おきのチェックを毎日欠かさず行う必要があります。また、ドルトムント戦とシーズン最終戦は時々このOnline-Ticketingでは発売が行われないケースがあります。またメリットとしてですが、連番でもチケットが確保しやすいため特に３枚以上の連番席が欲しい場合はこちらからの購入がベストとなります、但しこちらもですが１メンバーあたり２枚までの購入制限がつきますので、たとえば３枚チケットが欲しい場合は２名以上のメンバー加入が必須となります。

また、Online-Ticketingのカテゴリー５の立見自由席のみ販売時期と方法が異なり、こちらのみ試合前約10日前に500枚が売り出されます。こちらは事前に発売日の情報がホームページで発表されますので、毎日のチェックは不要ですが、発売日はいつ発売になるかわかりませんので、やはり現地時間5：30からのチェックが必要なのことと、発売後こちらは数分ではなく早い場合には数秒でなくなるので、購入するのは個人ではやはり大変難しいかと思います。メリットとしてはドルトムント戦やシーズン最終戦などもかならず500枚ですが発売されることです。尚、こちらの販売分はに関しましは1メンバー2枚ではなく1枚のみの購入制限となります。

最後にTicket-Zweitmarktです。こちらはバイエルン側に返却された他のサポーターのいけなくなった試合のチケットを購入できるシステムです。以前はVIAGOGOのシステムを使って販売されておりましたが、現在はバイエルンチケットオフィスから直接販売されております。人気の試合はあまり出てこないためドイツ時間5：15から午前1時までほぼ24時間体制のチェックが必要となります。1枚のみの希望または複数枚でも離れたお席でも良い場合でお席を選ばないケースならば個人でも確保できる可能性は高いと思います。というのも連番席や良席などはキャンセルが出ても数秒以内に消えていくので、弊社のような代行業者間で取り合いになっている状況のため個人では買うのが難しいと思うからです。また、この販売のメリットですが、人気のない試合に限られますがメンバーシップを持っていない場合でも利用できることが挙げられます。当初はメンバーのみの購入可能な試合でも試合の数日前に一般にオープンされる場合もございますが、人気のあるカードは最後までメンバーのみへの販売となることが多いです。このキャンセル分の販売は試合日に近くなるほど出てきやすくなりますが、通常試合日の午前中くらいにはこの再販売システムは締め切られます。尚、このキャンセル分のチケット購入にはチケット額面価格の15％の手数料が別途かけられます。

以上、読んで頂ければわかると思いますが、ドイツ以外の在住者がバイエルン主催試合を個人で購入するのは非常にハードルが高いです。バイエルン主催試合の手配料金は他のブンデスリーガのホームゲームに比べ高く設定しておりますが、それにはこのような理由があるとおわかり頂ければ幸いです。年間1試合のためだけにこの労力を払うのであれば、弊社のような代行サービスのご利用をお考え頂ければと思います、きっとお役に立てると思います。

アリアンツ・アレーナ

販売価格・発売開始時期・チケット入手の成功率

スタジアムアクセス

Ｕバーン(地下鉄)のフレットマニング(Frottmanig）下車、徒歩約10分ほど。スタジアム周辺にはタクシーは入れません。

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